スカイライトとは
スカイライトは、屋外での日中の光をモデル化したものです。3ds Maxではスカイライトはライトトレーサーでレンダリングする事により最良の結果を得られるように設計されているそうです。スカイライトは、シーン上にドーム型としてモデル化されているという事で、3ds Maxのリファレンスには下記のようなイメージが掲載されています。
この画像から、IBLを行う際には、光源となる画像は見えない半休体にマッピングするようにセッティングするのがより効果的だと思います。つまりマテリアルエディタの、下記のロールアウト部分を意識して設定する必要があるということです。
3ds Maxのチュートリアルでは、IBLを行う場合には、マッピング座標は『球状環境マップ』か『円柱状環境マップ』を推奨しています。
スカイライトには2つの大きな弱点があります。
- ハイライトがほとんど入らない。
- くもりのようなライティングになり、陰がぼんやりとなる。
この2つの弱点を克服するためには、スカイライトと一緒に、ハイライトを入れるためのライトや、影をくっきりと際立たせるライトを別途設置する必要があります。
その他にも、バンプマッピングされたマテリアルをスカイライトでレンダリングする場合、表示が変になる場合があります。この場合は、マテリアルをアドバンスド ライティング マテリアルに変換し、”間接光バンプのスケール”の値を小さくします。
スカイライトの検証:室内でのIBL
3ds Maxではイメージべースドライティングはスカイライトに実装されています。スカイライトは通常その名の通り、屋外のシーンに使用されるライトですが、上記イメージでは試験的に室内をイメージしてイメージべースドライティングを行ってみたものです。中央の灯篭がCGで、それ以外の部分は私が2008年4月時点で住んでいる部屋の写真です。写真もHDRIを作成し3ds Max上で背景に指定して、灯篭と一緒にレンダリングしています。
スカイライトの検証:ラジオシティ
スカイライトはライトトレーサーでレンダリングするのが最適とされていますが、けっしてラジオシティやメンタルレイと一緒に使用してはいけないというわけではありません。下記のイメージは、スカイライトを使いラジオシティでレンダリングした画像です。